面白いオススメ女性漫画を30代のオッサンが厳選。「え、気持ち悪い」とか言うんじゃないぞ!

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この世に女性漫画を好んで読む男はどれだけいるのだろう。

その「女性向け」の絵面の取っ付きにくさから、数はそれほど多くないと思う。

 

だが、こじらせていた「あのころ」の黒い歴史をほじくり返せば、女性漫画を読み耽っていた、深い闇に葬り去ったはずの恥ずかしい過去が顔をのぞかせる . . . 。

そう、あのときアナタはDTでしたね . . . 。

 

今回は、恋に恋していた時分に読み漁っていた面白い女性漫画を、恥ずかしい黒歴史と共に掘り返してみる。

 

 オススメの面白い女性漫画を30代のオッサンが厳選

 

そう、あの頃は狂ったように「女性漫画」を読み漁っていた。

 

周りの友人は次々と彼女ができDT卒業ラッシュの中、ボクはと言えば10代の後半に差し掛かってもなおDTを捨てることができそうもない毎日で、常に焦燥感に苛まれていた。

 

「うあー、マジでヤバい。このままだと”ヤラハタ”になってしまう . . . 」

 

説明しよう。

ヤラハタ」とは「ヤラずに二十歳」を意味する造語である。

 

やらはたとは、日本社会における性的観念のひとつ。「童貞や処女でいてもいい年齢」の表現で、「やらずにハタチ」(性行為の経験が一度もないまま二十歳になった)の略である。

同様の言葉で、「やらみそ」という言葉もある。これは、「やらずに三十路」(性行為の経験が一度もないまま三十路の年齢になった)の略である。

( 出典:wikipedia )

 

正直wikiに記述があるとは思わなかったが、まぁそういうことだ。

 

彼女ができそうな気配もなく日々は淡々と過ぎゆくばかりで、悶々とした当時の楽しみと言えば音楽とファッション。

その両方にのめり込めばのめり込むほど様々なカルチャーに触れ、同年代が読むような男性向けファッション誌に飽きたボクは何を思ったか、ついに「女性向けファッション誌」に手を出すのでした。

 

主に購読していたのは

 

「CUTIE」

 

「ZIPPER」

 

の2誌。

 

このモロ女の子向けのファッション雑誌をモテないモサいDTが「こんな彼女欲しー」と鬱屈した想いを募らせながら読みふけっていたと思うと本当に反吐が出る!

目の前に過去の自分がいたら迷わず鼻っ柱にグーパン叩き込むね。

 

そんなこんなで当時CUTIEで連載していた安野モヨコという漫画家を知り、その面白さから女性漫画の魅力にどっぷりとハマってしまうのですが、ほんと言うと「女性漫画」というカテゴライズが正しいのかは分からない。

ただ、ググるとぼくの思い描く作家さん達が軒並みヒットするので、まぁ間違ってはいないだろうと思う。

女性漫画」の定義は曖昧だが、なんとなく「10代後半〜20代の女性が読む漫画」と勝手に解釈している。

ラインナップからそのニュアンスを感じ取ってもらえればなと思います。

 

ぼくの黒歴史というしょーもない前置きで長くなってしまって申し訳ない。

ではいい加減いきましょか。

 

同作家で好きな作品はたくさんあるのですが、今回はその中でもお気に入りを1作品ずつ厳選してご紹介します。

 

 

 安野モヨコ 『ハッピー・マニア』

 

 

 重田加代子(愛称:シゲカヨ)は、自分だけ恋人がいない事に日々悩んでいた。理想の恋人を求めて突っ走るが、いつも何かに引っ掛かる。しかし失敗しても、すぐに立ち直りスタートに戻る。そんな彼女に振り回されるのが、シゲカヨの年上の親友・福永ヒロミ(愛称:フクちゃん)である。「そんな男に引っ掛かちゃダメよ」と言うが、実は自身もここ数年いい男が目の前に現れない。果たして、2人の「しあわせさがし」の行方は?

( 出典:wikipedia )

 

ドラマ化されたのでご存知の方も多いと思う。

当時安野モヨコ先生の絵にものすごく魅了されてドハマりしていました。

 

男目線から言わせてもらうと、主人公シゲカヨの傍若無人な立ち振る舞いには「ふざけんなよこいつ」と思わざるを得ませんが、それでもなんだか憎めないチャーミングなキャラ設定で魅力たっぷりです。

でもこんなヤツが身近にいたらホント腹立つと思うし、関わりたくはないだろうな。

 

ジョージ朝倉 『ハッピーエンド』

 

 

 駆け出しの漫画家ショーコと音信不通になってしまった親友のアキラ、すぐに仕事をクビになってしまうマリエと、いじめが原因で引きこもりになったケンジ。このまま「青春」を終わらせることなんてできない……心にモヤモヤを抱えた4人が、もがきながら最後に迎える結末は!?

( 出典:amazon )

 

たまらんですよこの「青春群像劇

登場人物たちの若さ特有のパッションとか熱量って通過儀礼として誰もが体感して大人になると思うんだけど、同じ歳の頃に当事者としてリアルタイムで読むと超盛り上がりますね。

そして物語と現実のギャップに苦しむというw

 

この漫画はなんの前情報もなくジャケ買いしたんですよ。

初版がコチラ▼

 

 

 カッコよくないですか?

 

 やまだないと 『西荻夫婦』

 

 

旦那が「漫画家」で、妻が「会社員」という夫婦の形のお話。

物語としてはあまり起伏はなく夫婦、あるいは2人を取り巻く人間の、たんたんと静かに流れる日常を切り取った漫画。

 

旦那が社会人として(旦那としても)すっげーダメダメなんだけど何だか憎めない。

そんな旦那を適度な距離を保ちつつ受け入れている妻。

2人の間を漂う空気が本当に素敵で「将来こんな結婚生活がしたいな」と密かに思っていた。(浮気だけは否定するけど)

 

この漫画に感化されて西荻に通いまくった気持ちの悪い過去があります。

 

 かわかみじゅんこ 『少女ケニヤ』

 

 

 なんというか、この人はほんとセンスの固まりというか、独特な構図とか作中の空気感

 とか、とにかくずっと読んでいたくなる心地よい謎の中毒性、浮遊感がある。

 

一応「10代の恋愛」をテーマにした話なんだけど、そんなありきたりな言い回しには納まらないぶっ飛んだセンス。

圧倒的なセンス!

個人的には天才の類いだと思っている。

 

絵面で判断してただの恋愛漫画だと思って触ると大火傷するぞ。

 

 岡崎京子 『リバーズ・エッジ』

 

 

 ごく普通の女子高生である若草ハルナは、元彼氏の観音崎にいじめられている山田一郎という同級生を助けたことをきっかけに、彼から秘密を打ち明けられる。それは河原に放置された人間の死体だった。

( 出典:wikipedia )

 

二階堂ふみさん主演で実写化が決定した2018年公開の映画「リバーズ・エッジ」の原作漫画。

 

この作家さんも天才の類いであることは間違いない。

だってもうタイトルからして非凡なセンスをビシビシ感じるし物語の発想も普通思いつかんぜコレ。

 

物語的には「10代の青春群像劇」なんだけど、10代で経験しないほうがいいことをこれでもか!ってくらいふんだんに味わっちゃって、その普通を逸脱しすぎた青春時代はさすがに同情するが、それと同時に強い憧れを抱いてしまう不屈の名作。

 

基本、実写化された漫画原作の映画って観ないタイプなんだけどこれだけは絶対に観る。

ちなみに同作家の「へルター・スケルター」も原作は超面白いし実写映画化もされてるけど、色々とアレだから観てないし今後も観ない。

 

魚喃キリコ 『南瓜とマヨネーズ』

 

 

売れないミュージシャンでダメダメな男。

それを支える健気な彼女。

そして昔好きだった男。

 

狭間で揺れる人間の心理描写を、無駄な線を一切排除した繊細なタッチで描いたアーティスティックな作品。

この作家さんが描く女性が作中でたまに見せる笑った顔がほんっとに綺麗で儚げで可愛くて見とれちゃいます。

 

ありふれた日常をドラマチックに切り取った魚喃ワールドの女性は、暗い過去を持っていようが現実に深く打ちのめされてようが、弱くも逞しく生きようとするその姿は強く儚く美しい

 

まとめ

 

こんな感じで黒歴史の奥深くから名作の数々を引っ張り出してきましたが、感想を書いてるうちに当時の思いとか色々フラッシュバックしちゃってけっこう感慨深いです。

 

「こんな可愛い彼女がほしー」

 

とか

 

「将来こんな女性と結婚したいー」

 

とか

 

「早くDT捨ててー」

 

とか考えながら悶々とした暗黒時代でしたが、喉元過ぎればなんとやらで、30代も半ばに差し掛かりそうな今になって振り返ってみると、なんともくだらない、鬱屈した素敵な「THE・青春」だったじゃないかと我ながら思ったりもするわけで。

 

あの頃の自分に言いたいのは

 

「お前来年にはDT捨てるし8年後に出会う手料理が美味いカワイイ娘、それ嫁になるし仕事もちゃんとしてるから色々心配すんなよ」

 

と安心させてあげたいです。

 

黒かろうが青かろうが、自分の過去はやっぱり愛おしいもんですね。

 

P.S

 

絵面がどうも苦手だから取っ付きにくいなぁ

 

とお思いのそこの男性諸君!

食わず嫌いで味見すら試みないのは自分の世界を狭めてしまいますよ?

素晴らしい作品は性別も時代も超越する、ということを覚えておいてほしい。

 

ほんじゃーの。

 

【▼暗黒時代に聞いていた音楽はコチラ▼】